スピード感なきプロ野球コロナ対策 12球団バラバラの元凶
ようやく、一歩前進か。
8日に行われた12球団代表者会議で、開幕前に全球団の選手、スタッフのPCR検査を行い、開幕後にも1カ月ごとに定期検査をする方針を固めた。検査については選手会も要望しており、真っ当な判断といえるが、それにしてもさまざまなルール作りのスピード感に欠けるといわざるを得ない。
6月19日の開幕まで2週間を切った今になって、感染者が出た場合の緊急対応策などの詳細を決めているのもそうだが、選手会が提案する出場登録日数の問題は解決には至っていない。
6月19日開幕の最終決定は5月25日だった。開幕まで約3週間しか時間がないことがドタバタを招く要因になっているとはいえ、コロナ禍による活動自粛期間は2カ月間にも及んだ。その間に詰められることはあったはずだ。
■各球団の思惑
「プロ野球という組織のあり方に問題がある」
とは、球界OBだ。