球児は心中複雑…高野連が掲げた甲子園「交流試合」の波紋

公開日: 更新日:

 そんな中、甲子園で1試合だけプレーをすることは、かえってマイナスにならないか。

「球児を救済する」と大義名分を掲げられた上に、甲子園を舞台に全国の強豪校が集まれば、メディアやファンは大いに注目する。出場校の立場からすれば、お粗末な試合は見せられないし、特にプロが注目するようなドラフト候補はここぞとばかりにアピールに躍起にならざるを得ない。

「もちろん、試合はチェックしますが……」と、セ球団のスカウトはこう懸念する。

「ある県の学校は、わずか1週間の間に代替大会の準々決勝、準決勝、決勝の3試合と甲子園招待試合の計4試合が組まれている。コロナによる自粛期間は2カ月以上に及び、まともに練習できていない。地方の代替大会に向けた準備すら難しい中で、夏の暑い時期に甲子園まで加われば、故障リスクも高い」

 甲子園の交流試合を本気でありがたがっているのはスポーツマスコミくらいではないか。いわば“高野連の自己満足”で、球児たちはむしろダメージを負う可能性すらあるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 3

    大谷も仰天!佐々木朗希が電撃結婚!目撃されたモデル風美女に《マジか》《ビックリ》

  4. 4

    井上中日が「脱立浪」で目指す強打変貌大作戦…早くもチームに変化、選手もノビノビ

  5. 5

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 7

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  3. 8

    “透け写真集”バカ売れ後藤真希のマイルドヤンキーぶり…娘・希空デビューの辻希美とともに強い地元愛

  4. 9

    爆笑問題・太田光のフジテレビ番組「休止の真相」判明 堀江貴文氏“フジ報復説”の読みハズれる

  5. 10

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ