球児は心中複雑…高野連が掲げた甲子園「交流試合」の波紋
とはいえ、交流試合開催によって、各都道府県が独自に検討、準備を進めている代替大会への影響は避けられない。
交流試合が代替大会と日程の重なる県もある。ある県では日程が重なった場合、甲子園出場を優先してもらえるよう、代替大会の日程や試合時間の変更を検討し始めた。
関西地方の高野連幹部は、「甲子園で試合をやる機会を与えてもらったことはありがたい話」としつつも、「まずは代替大会を最後まできちんとやりきることが先決。交流試合はその後に考えること」と言った。そもそも地方が代替大会を行うのは、高野連が地方大会も含めた夏の甲子園を中止にしたからだ。やっぱり甲子園で試合をすることにしたからと、代替大会に水を差すのは筋違いだ。
【2】辞退校が出てこないか
招待校のひとつである東海大相模の神奈川県教育委員会では、対外試合の解禁を8月末以降としている。県高野連の栗原専務理事は、「これは公立高校を対象にしており、私立である東海大相模は学校独自の判断になる」と説明。出場すること自体に支障はなさそうだが、東海大相模は今も全体練習を自粛中という。