球児は心中複雑…高野連が掲げた甲子園「交流試合」の波紋

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「私たちにとっても挑戦だと受け取ってほしい」

 10日に発表された高校野球の甲子園交流試合の開催について、日本高野連はこう強調した。

 8月10~12日、15~17日の6日間、春のセンバツ出場校32校を甲子園に招待し、各校が1試合ずつ戦う。高野連が突然掲げた「球児救済策」は舞台裏でさまざまな波紋を呼んでいる。

【1】地方の代替試合を邪魔しないか

「交流試合をやることでかえって球児の気持ちを乱すのでは?」

 10日の記者会見で出た質問に、高野連の八田会長はこう答えた。

「都道府県高野連が独自に開催する代替大会で勝者が出てくる。(その勝者が甲子園に出られずに)不平等なところはあるかもしれない。しかし、なんとか甲子園の土を踏みたい、という願いを実現させてあげたかった。交流試合に出場できない21都道府県でトーナメントをやって優勝校を選び、招待するという意見もあるが、中には試合ができないところ、(大会形式が)1試合だけということもある。独自大会に踏み込むことはすべきでないと考えている。代表校を選ぶとなると、地方が大変な目に遭うことになる」

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