ヤクルト奥川が初のシート打撃 一軍登板は「観客解禁後」
ベールを脱ぐ日も近そうだ。
12日、ヤクルトのルーキー、奥川恭伸(19)がプロ入り後初のシート打撃に登板。打者11人に投げ、安打性の当たりは1本のみ。4三振を奪い、MAX153キロをマークした。
5月31日には打撃投手を務め、このときも152キロを計測。池山二軍監督は「前回と比べて、今日の方が全然良かった」と話し、今後の予定についても言及した。
「実戦? 段階を踏んで。気合も実戦に向いてきているんじゃないかなと。まずは明日の肩ヒジの状態を見てから。(実戦登板は)今月中だと思います」
奥川自身も「これからゲームに入っていくと思うんですけど、ゲームの中でしっかりそういうものを養っていけるように、一戦一戦大事にしていきたいです」と、やる気十分だ。
奥川は自主トレ中に右ヒジの炎症が発覚。春季キャンプでは首脳陣の判断のもと、ひたすら手綱を絞られてきた。本人にケガの自覚症状はなく、投げたくてうずうずしていた時期もあった。
そんな“調教期間”も明け、「走り出したくてたまらない」といった様子の奥川。開幕は無理にせよ、そこは先発陣に不安を抱えているヤクルトだ。観客を入れられるようになるであろう夏ごろが、一軍デビューの時期となりそうだ。