90kg級・向が全柔連を誹謗中傷…男子柔道は“問題児”だらけ
日本のお家芸にスキャンダルである。18日発売の週刊文春によれば、東京五輪柔道男子90キロ級の代表に内定している向翔一郎(24)が、動画投稿サイトで全日本柔道連盟(全柔連)の幹部を誹謗中傷する発言を配信したという。
向は昨年の世界選手権(東京)で銀メダルを獲得。今年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会の準々決勝で帯をほどいて反則負けを喫するなど、間抜けな一面もあるとはいえ、実力的には東京五輪のメダル候補だ。
東京五輪の男子代表は66キロ級以外はすべて代表が内定しているが、問題児は向だけに限らない。73キロ級の大野将平(28)は天理大時代の2013年、柔道界のパワハラ騒動のさなかに、後輩への暴行が発覚。謹慎処分を科されて一時は畳から遠ざかった過去がある。
今回、向と動画を配信した60キロ級の高藤直寿(27)にしても、3位に終わった14年世界選手権(ロシア)で、遅刻や規律違反を犯し、一時は強化指定選手からの降格処分を食らった。
大野は当時、世間のバッシングもどこ吹く風で、国際大会で結果を残し、16年リオ五輪で金メダル獲得。高藤は世界選手権で3度頂点に立ち、リオでは銅メダルを手にした、
柔道では大野や、派手な言動で話題を呼んだ08年北京五輪100キロ超級金の石井慧(現格闘家)のように問題児扱いされた選手が結果を残してきた。向や高藤は期待できそうだ。