阪神は開幕3カード負け越し…CSなき今季の出遅れは大打撃
優勝以外は最下位も同じだ。
DeNAに完敗の阪神は、22年ぶりに開幕から3カード連続負け越し。ここまで9試合のチーム打率・204、19得点はいずれもリーグワースト。ベンチに活気もない。
「開幕してたったの9試合。何がわかるんや!」とお怒りのファンもいるだろうが、今季はコロナ禍により143試合が120試合に短縮された。開幕から出遅れた阪神にとって痛いのは試合減より、クライマックスシリーズ(CS)が実施されないことだ。
セでCSが始まったのは07年から。阪神のリーグ優勝は岡田監督時代の05年が最後だが、これまでCSには8度も出場している。14年には、公式戦で巨人に7ゲームの大差をつけられて2位に終わるも、CSファイナルステージで巨人にまさかの4連勝。日本シリーズ(ソフトバンクに1勝4敗)に駒を進めた。
昨年までなら優勝は無理でも、3位までに入れば「日本一」の夢を見られた。今季は、その「敗者復活戦」がない。シーズン序盤から貧打でストレスがたまる一方の阪神ファンは、これから何を楽しみに観戦するのか?