優勝候補の新大関朝乃山 昇進足踏みなら“第2の稀勢の里”も
盤石の相撲で快進撃を続けている。
新大関の朝乃山が初日から6連勝。24日は阿武咲が仕掛けてきたノド輪を下から左手ではね上げると、左上手を引いて一気に寄り切った。
今場所は優勝候補の一角に挙げられており、さらに上の番付も期待されている。しかし、だからこそ昇進に足踏みするようなら、稀勢の里(元横綱、現荒磯親方)の二の舞いとなりかねない。
稀勢の里が大関に昇進したのは2012年1月場所。当初は和製横綱を待ち望むファンからの声援を一身に浴びていた。それが再三にわたる昇進チャンスを逃し、大関在位は31場所。5年間も足踏みを続けると、期待は徐々に失望に変化。ネットなどでは辛辣なコメントが飛び交い、親方衆やマスコミからも酷評された。
朝乃山は大関になったばかりとはいえ、好角家の中には早くも年内昇進を予想している者もいる。順調にいけばまだしも、横綱への昇進目安は「2場所連続優勝、あるいはそれに準ずる成績」。これをクリアするには実力は当然、運やタイミングも必要になってくる。