巨人大城は5戦3発の打てる捕手…原監督はそれでも併用制?
巨人の大城卓三(27)がまた打った。
■追撃2ラン、打率・364
24日のヤクルト戦。5点を追う四回無死一塁から、吉田喜の低めの143キロを右中間スタンドへ叩き込んだ。大城の2試合連続の2ランを含む4安打の活躍もあり、5点ビハインドの試合を同点に持ち込んだ。打率は・364となった。
21、23日の中日戦でも一発を放っており、最近5試合で3本塁打。原監督が期待する「打てる捕手」になってきたが、戸郷とサンチェスが先発した22日の中日戦、18日のDeNA戦はスタメンマスクを炭谷に譲っている。他球団のスコアラーは「もったいない。坂本、丸の調子が上がってこない中、4番の岡本と大城が怖い。大城がスタメンにいないと、ホッとするというか、かなり助かります」と声を潜めるのだ。
小林は故障で離脱中だが、炭谷との「併用制」はこれからも続くのか。さるチーム関係者が言った。
「原監督はもともと大城を正捕手に据えて戦うつもりでした。それが開幕前に新型コロナウイルスの陽性反応が出て入院することになりミソをつけた。炭谷の状態がいいこともあるが、炭谷と息が合う戸郷とサンチェスの時に大城がマスクをかぶらないと正捕手とは言えない。大城からすれば、こんなに打っても、まだレギュラーとして認めてもらえないんですか? と原監督に言いたいでしょうね。でも、リード面など、捕手としてはまだ炭谷の方が上の部分が多いとの評価なんです」
巨人先発の今村は2回途中5失点でKOされた。確かに捕手としては不安定と言われても仕方がないところはある。原監督は「5番でキャッチャーっていうのは非常に重責」と評価したが、「打てる捕手」でも「勝てる捕手」ではまだないのかもしれない。巨人の正捕手への道は険しい。