中日・大野雄に2戦連続完投許す…復活劇に巨人は痛し痒し

公開日: 更新日:

 中日大野雄大(31)が3試合連続完投勝利を挙げた。7日の試合に続き、2試合連続で16日の巨人戦に登板。失点は二回に丸に浴びたソロ本塁打のみで、八回には10個目の三振を奪い、今季4試合目の2ケタ奪三振もマークした。これで3勝3敗。今季は3度目の開幕投手を務めたものの、6試合連続で白星がつかず、3連敗スタートだったが、夏場に入り、調子を上げてきた。

 巨人にとっては複雑かもしれない。

 大野雄は先月31日に出場選手登録が7年となり、国内FA権を取得。この時、権利行使について「先のことはまだ考えていない」とコメントしていた。昨季は9月にノーヒットノーランを達成するなど9勝8敗。リーグ最多の177回3分の2を投げ、防御率2・58で初タイトルとなる最優秀防御率賞を獲得した。球団は全力で引き留める方針だが、大野雄はオフの契約更改で、球団に提示された複数年契約を固辞し、単年契約を結んでいる。予断は許さない状況だ。

 さる球界関係者がこう言う。

「巨人はこのオフ、ポスティングを使ってエース菅野がメジャーに挑戦する可能性がある。FA補強の超目玉候補はヤクルトの山田哲だが、現実問題として、セカンドより経験豊富で実績のある先発投手の補強の方が重要課題。しかも原監督が重視する左投手でもあり、巨人は大野雄の動向を注視している。復活してくれた方がうれしいでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…