ソフトB今季も続くロッテ恐怖症 手の内知られ首位陥落危機
また勝てなかった。
18日、首位ソフトバンクは開幕カード以来の対戦となったロッテに4―6で敗れた。
エースの千賀が7回途中6失点でKOされると、八回の反撃も3点止まりで及ばず。これでロッテとは1勝3敗である。
昨季も同カード8勝17敗とコテンパンにやられた。ロッテにはソフトバンクの手の内を知り尽くしたコーチ陣が多く、鳥越ヘッド兼内野守備コーチと清水バッテリーコーチは、2017年までソフトバンクに在籍。かつてスコアラーを務めていた的場戦略コーチ兼バッテリーコーチ補佐もいる。吉井投手コーチも15年にソフトバンクの一軍コーチとして、中継ぎ陣の整備に一役買った経験がある。
この日は千賀が三回までに1点ずつ小刻みに失点。まるで真綿で首を絞められるような展開が続き、七回に一挙3失点と力尽きた。ロッテ戦では一方的にやられるというよりは、こうした重苦しい展開が多い。すっかり苦手意識が蔓延し、知らずにのまれているような雰囲気である。
ソフトバンクは日本シリーズだけで言えば3連覇中だが、リーグ優勝は17年が最後。18年と昨季は西武にペナントをもっていかれた。その西武が今季はBクラスと低迷すると、入れ替わるようにロッテが躍進。2位に浮上したロッテとのゲーム差は1となり、この6連戦中に首位を明け渡す可能性もある。
ちなみにソフトバンクは3位楽天とも今季は6勝6敗のタイ。ロッテか楽天か、天敵への苦手意識を払拭しない限り、3年連続のV逸も現実味を帯びてくる。