好調マエケンが4勝目 コロナ禍で仕上げた151キロの剛速球
「前田が好調なのは変化球がレベルアップしただけが理由ではありません」と、JスポーツMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏がこう続ける。
「今季は球威が増している上に、試合終盤になってもスピードが落ちなくなった。直球は伸びがあるため、相手打者はスピードガン以上に速いと感じていると思う。変化球をアレンジしたそうですが、ストレートが走っているからこそ、変化球にキレが出て有効に機能しているのです。年齢的に、スピードが増すのは考えにくいことですが、今季はコロナ禍で開幕が大幅に遅れ、自粛期間中にこれまで以上にストレッチを入念に行い、肩の可動域が広がったのではないか」
今季、前田の直球の最速は94マイル(約151キロ)。平均球速は昨季の92・2マイル(約148キロ)から、今季は92・5マイル(約149キロ)にアップした。開幕から約1カ月とはいえ、直球の平均球速149キロは2016年の渡米後では自己最速である。
前田の“剛速球”に、メジャーの並み居る強打者は手も足も出ないようだ。