エンゼルス大谷 打者専念で“逆転の本塁打王”あり得る根拠
エンゼルス・大谷翔平(26)がドジャースとの「フリーウエー・シリーズ」で、サイ・ヤング賞左腕カーショー、昨季14勝の右腕ビューラーに無安打に封じられるなど、16日までの計3試合で12打数2安打。10日のアスレチックス戦で4号2ランを放ったのを最後に5戦連続で本塁打から遠ざかっている。
マドン監督は大谷の状態について「タイミングがちょっと早い」と指摘。指揮官によれば、大谷は今季、登板しないことが決まって以降は、屋内の打撃ケージで早出や居残りで打ち込んでいるとか。「彼ほどハードワークな選手はいない。感覚さえ掴めば、結果を残せるようになるだろう」と、期待を寄せた。
最優秀監督賞3度(2008年、11年、15年)のベテラン指揮官が言う通り、今後の大谷は一発を量産する可能性は十分にある。
今季は痛めた右肘周辺の筋肉の治療を優先し、投手の練習、調整は一切せずに打者一本に専念するからだ。右肘の治療のため、過去にも打者のみでレギュラーシーズンに出場したことはあったが、いずれも投手としてのリハビリ、調整をしながら打席に立った。特に昨季は、一昨年10月に受けた右肘靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術のリハビリが本格化し、体幹や下半身強化の他、キャッチボールや遠投などを並行して行うなど多忙を極めた。グラウンドに立つのは打者としてだけでも、常に投手復帰を意識しながらシーズンを送ってきたのだ。