大谷4戦連続ベンチで今季終了も 指揮官“飼い殺し”で構想外
ライバルは7戦6本塁打
ベテランのプホルスをDHで起用、代わりの一塁には最近7試合で6本塁打のウォルシュを入れる「いまのオーダーがベストメンバー」(マドン監督)と考えている。
162試合の長丁場ならともかく、負けが許されない状況だけに大谷の復調は待てないということだ。
大谷に代わって出場しているウォルシュは、投打の二刀流に加えて一塁も守れる。野手としては打つだけの大谷と比べて、使い勝手が良いこともプラスに作用しているようだ。
とはいえ、調子の上がらない大谷に関しては首脳陣のハンドリングが疑問視されていることも事実。
現地特派員のひとりがこう言った。
「大谷は試合に出ながら調整していくタイプ。日本でもスランプは短かったと聞きましたが、ここまで最も無安打が続いたのは4試合。これで見限られては本来の力を発揮できるはずがない。首脳陣の指導法もどうか。大谷は3人の打撃コーチと多くのことに取り組んでいるといいますけど、そもそもコーチの言うことは聞かない。日本ではコーチの指示にハイ、ハイとうなずきながら右から左に聞き流していた。結果が出ないときは自分のアタマで考え、素振りをしながら短期間で立て直したそうです。何人ものコーチに寄ってたかっていじくり回されたんじゃ、むしろ逆効果だと思いますね」
■また出番なし
さて、大谷は日本時間18日のダイヤモンドバックス戦も欠場。これで4戦連続出番なしに終わった。大谷不在の打線は皮肉なことに相手投手陣を攻略し、14安打で7点を奪って連敗を2で止めた。19日のレンジャーズ戦(アナハイム)は左腕ベンジャミン(今季1勝0敗、防御率4・38)が先発予定だけに、大谷はベンチ待機が濃厚だ。
エンゼルスはデーゲームがあと4試合ある。ナイター翌日のデーゲームは主力が休養するケースもあるだけに大谷に出番が回ってくる可能性もあるにはあるが、出場機会が主力のスペアか代走というんじゃ、来季以降のパフォーマンスに影響するのは必至だ。