今年は例年以上に各球団ドラフトの「巧拙」がハッキリする
9月5、6日、東京ドームで行われた高校生トライアウトは、担当する選手を部長にアピールする格好の場だった。
オレが目を付けていた北関東の投手のシート打撃が始まると、わざわざ同僚を押しのけて部長の隣に座り、「この子、体のバランスがいいでしょ? 球速もまあまあですし。育てれば面白いと思うんスけどね」って猛プッシュさ。
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部長は黙って最後まで見てたけど、どうも琴線に触れた様子がない。しまいには「うーん、どうかな。オレはとりあえず大学か社会人に行った方がいいと思う」と、つれない返事。そしてこう続けた。
「きょう見た中に投手と野手、それぞれ面白い選手がいるにはいた。ただ、ドラフト上位で消えるようなズバぬけた力があるわけじゃない」