おおらかだったメジャー ホットドッグが飛んできたことも
12球団の本拠地で観客席からブルペンが見えるのは、西武のメットライフとヤクルトの神宮くらいです。あとは大体、選手ロッカールームの奥などファンからは見えない場所にあります。
メジャーは、まったく逆。どの球場もブルペンは常にファンの目が届く場所にあり、ホーム球団とビジター球団が隣り合わせになっています。
インディアンスのプログレッシブフィールドは右中間の奥。天井はなく、お客さんから丸見えで、ホームランボールが飛び込んでくることもあります。このブルペンの位置や造りは、球場によって違います。
レッドソックスのフェンウェイパークも同じく右翼にありました。グラウンドとの境目の金網から少し体を乗り出せば、隣のブルペンの様子もわかる。試合前に当時、レッドソックスにいた岡島と「よう、久しぶり。元気?」なんて会話をしたこともあります。他のメジャーリーガーたちもおおむね、試合前はこんなふうにたわいないおしゃべりをしながら準備をするのが日常茶飯事でした。
エンゼルスのエンゼルスタジアムは左翼にあり、段差の低いグラウンド側がビジター、一段高い奥がホームと分かれていました。目の前で誰が何を投げているのか丸見えなんです。