メジャー指名のハーフ投手がドラフト最大の隠し玉に急浮上
「隠し玉として面白い存在ですよ」
さる球界関係者がこう耳打ちする。その名は、ダニエル・スエジロウ・ロス(24)。2019年MLBドラフトで、パイレーツから39巡目で指名された右腕である。
このダニエルは昨季、マイナーで13試合に登板し、2勝2敗、防御率5・79。今季はコロナ禍でマイナーリーグが中止となったことなどもあり、来季からのプロ野球入りを目指し、日本で調整に励んでいる。先日は複数球団の編成幹部クラスが投球をチェック。150キロをマークするなど、アピールしたという。
米在住ジャーナリストが言う。
「ダニエルは196センチ、100キロ前後の大型右腕で、制球に課題はありますが、95マイル(153キロ)を計測するストレート、スライダー、スプリットが武器。神奈川・横須賀出身で、米海軍に所属する米国人の父と日本人の母のハーフ。日本で中学卒業まで暮らしていたことなどもあり、日本人選手と同様、ドラフトにかけることが可能だといいます」
さて、どの球団が指名するのか……。