著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

阪神1位指名の近畿大・佐藤輝明は前代未聞の大型内野手

公開日: 更新日:

佐藤輝明(近畿大)=阪神1位

 これだけのサイズで、打って、守れて、走れる「和製大型三塁手」。そんな選手、日本プロ野球の長い歴史の中で、果たしていたのだろうか。

【写真】この記事の関連写真を見る(30枚)

 大谷翔平(エンゼルス)だったら、余裕で三塁を守っただろうから、強いて言えば彼になるのだろうか。

 そんな「スーパープレーヤー」の資質を秘めているのが近畿大・佐藤輝明内野手(187センチ・94キロ、右投げ左打ち、仁川学院)だ。

 左打席からの長打力はすでに十分にプロ級。変化球に対する間もあって、タイミングの意識も旺盛だから、大型にありがちな「もろさ」もそこまでじゃない。

 遊撃手ならどんな動きができるんだろう……そんな好奇心が湧くほどの流麗なフィールディング。盗塁能力まで兼備して、打線に苦しむチームなら、いきなりクリーンアップでもぜんぜんおかしくない。

 それどころか、こんな大型プレーヤーが「トリプルスリー」でもやってのけたら、その時はメジャーが放っておかないだろう。どこまでも夢の広がる<超>のつく大器が現れた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…