バッハ会長は“五輪組織委の牟田口中将”森会長に引導渡す?
真意はどこにあるのか。IOC(国際オリンピック委員会)は11日、オンライン形式の理事会後に記者会見を開き、バッハ会長が15~18日の日程で訪日することを正式に明らかにした。
新型コロナの感染拡大によって東京五輪が延期されて以降、バッハ会長が日本を訪れるのは初めて。会長を含むIOC関係者は事前に自主隔離し、移動は少人数でチャーター機を使うというのだが、「第3波」と言われる新型コロナによる感染拡大が続く最中の訪日は異例と言っていいだろう。
とりわけ欧州は感染者が急増している。IOC本部があるスイスでも、1日当たりの感染者が1万人を突破し、感染者は計19万人を超えた。バッハ会長の訪日目的はあくまで、「東京五輪・パラリンピックの感染予防策について、大会組織委員会などと協議するため」としているが、額面通りに受け取る競技関係者はいない。
「組織委内では、バッハ会長の訪日目的は開催に固執している『森喜朗会長を説得するため』とささやかれています。そもそも予防策を協議と言っているが、世界中から競技者、関係者、観客が来るのですから、どんなに対策しても感染拡大を防ぐのは不可能と言わざるを得ない。参加者が限られた特定種目の国際大会を開くこととはワケが違うのです。