サイン盗みの2人が復権 MLB「厳罰」や「永久追放」の実態
先月末、アストロズのサイン盗みスキャンダルの主犯であるアレックス・コーラ元ベンチコーチ(後にレッドソックス監督)が1シーズンの出場停止が解け、わずか10カ月でレッドソックスの監督に返り咲いた。
同様にサイン盗みを黙認して出場停止になっていたA・J・ヒンチ前アストロズ監督もタイガースの監督に就任。厳罰を受けるべきワル2人がコロナ禍のドサクサにまぎれて復権を果たしてしまった。
メジャーリーグではペナルティーを受けた者がうまく立ち回って、いつの間にか免罪符を与えられ復権するケースが少なくない。
■賭博や薬物はタブー領域も
1990年、ヤンキースのジョージ・スタインブレナー・オーナーは賭博常習者に4万ドルを渡して主砲ウィンフィールドのあら探しをさせたことがバレて永久追放処分を受けた。しかしオーナー仲間だったバド・セリグがコミッショナーに就任すると永久追放はあっさり解除され、3年間野球界から締め出されただけで復権した。