またも2日目に急降下 渋野日向子がビビる“予選落ち恐怖症”
実際ここまで10試合に出場(海外6)し、予選落ちは4度(同2)。初日より2日目のスコアが悪かった試合は7試合もある。
実はこの日も危なかった。通算イーブンパーで迎えた17番(パー5)の第2打。スプーンでグリーンを狙ったボールは手前の池に落ちて水しぶきがあがった。
「ダフりで打った瞬間、終わったという感じでしたが、グリーンエッジにボールが見えて、うれしかった」(渋野)
池が浅く、ボールは池の底で弾みグリーンエッジから転がりラフに止まった。この「奇跡」を生かして25ヤードのアプローチを3メートルに寄せてバーディーを奪い、通算1アンダーでホールアウト。予選カットラインは2オーバーだったため、予選落ちの危機を免れた。
それにしても、昨年は海外メジャーに勝って「時の人」となった渋野でも、今季は予選落ちにビビりながらプレーしているのだから、ゴルフはわからない。
「短期間で予選落ちを繰り返すと、どうしても2日目はスコアが気になりクラブが振れなくなる。それが原因で打球が曲がるし、アイアンの距離感も合わない。パットの思い切りも悪くなる。アグレッシブという渋野の良さが消えてしまった。米女子ツアーで通用するスイングをつくり上げるというが、足踏みしている間に、20歳前後の年下選手が急成長している。自分のゴルフ以外に焦りもあるのではないか」(ツアー関係者)
スランプや不調はトッププロでも必ず通る道だが、今の渋野に優勝は遠い目標になっている。