梶谷の人的補償で即決 田中俊に巨人が食らう“しっぺ返し”
巨人は18日、田中俊太内野手(27)が、FA権を行使して巨人入りした梶谷隆幸外野手(32)の人的補償としてDeNAに移籍すると発表した。
田中俊は日立製作所から2017年ドラフト5位で巨人入りすると、3年目の今季は48試合で打率・265。二塁、三塁、一塁の内野全般、最近は左翼の練習も行うなど、複数のポジションをこなすユーティリティープレーヤーとして、リーグ連覇に貢献した。
一方のDeNAは二遊間が補強ポイント。ドラフト2位で即戦力内野手の中大・牧を指名したものの、三塁の宮崎は32歳、遊撃の大和も33歳とベテランの域に入っており、内野陣の層は薄い。国内FA権を持つ田中俊の実兄で広島の正遊撃手・田中広の獲得を狙ったが、残留となったため、内野の複数ポジションが守れる弟の田中俊に白羽の矢が立った。
DeNA関係者がこう言う。
「地元・神奈川出身。内野の守備、特に送球が安定していて、打撃もパンチ力がある。いい選手だなという評価ですよ。巨人は『便利屋』として見ていたようだけど、ウチではバリバリのレギュラー候補です」