信じてはいけないヤンキースGM「田中に残って欲しい」発言
これ、いつか来た道ではないか。
ヤンキースからFAになった田中将大(32)に関して、「代理人と話はしている」「残って欲しい」と繰り返しているキャッシュマンGMのことだ。
2009年、ワールドシリーズMVPを獲得しながらFAになり、結局、エンゼルスに移籍した松井秀喜のときと状況はソックリ。当時を知る特派員のひとりがこう言った。
「松井の希望はヤンキース残留。代理人はキャッシュマンGMに何度もオファーを求めた。エンゼルスのオファーの締め切りを延ばしてもらってまで粘ったが、最後の最後まで『まだオーナーの了解を取っていない』とにべもなかった。で、松井のエンゼルス入りが決まると『松井を失って悲しい』ですからね。本当に松井が必要なら、オファーするチャンスはいくらでもあった。要するに最初から残す気はない、今後も含めて市場としての日本や日本人選手の心証を害したくないので、ああいった言い方をしているのですよ」
キャッシュマンGMは当時、「(補強の)優先順位は投手、外野手、DH」とコメント。今回の田中についても、オフの最優先事項は首位打者でFAになったルメイヒュー二塁手の残留だと公言している。