元WBO世界王座・山中竜也さん おにぎり界の王者を目指す
■「今度こそオカンに家を買ってあげようと」
両親が離婚した当時、末の四男はわずか1歳。日中は近所に住んでいた叔母が面倒を見て、母・理恵さんはファミレス店員、タクシーの洗車係、夜は閉店後のパチンコ店で清掃業務など、1日3カ所掛け持ちで働きづめだった。
「だからオムツを替えたりミルク作ったりは得意でした。でも料理のほうはからっきし(笑い)。それでまず料理学校に通い、包丁の握り方、ダシの取り方からきちんと学びました」
開店に当たり、炊飯器メーカー・タイガー魔法瓶、飲食店サポートのRETOWN、米穀卸・幸南食糧の3社がコラボする「おにぎりで向上委員会」がバックアップ。フジテレビ系「料理の鉄人」で一躍人気タレントになった神田川俊郎さんの「神田川本店」の斜め向かいという立地に晴れて出店した。
「お米は専門家がイチ押しする山形産『つや姫』。海苔は有明産で、お塩は3種をブレンドした特製です。炊飯器はタイガーですから、ふっくら炊きあがります。それを口に入れた時に、ハラハラと溶けるように、ふんわりと握るのがポイントですね」