羽生と決別か…オーサー氏が中国人選手の指導に熱心な理由
中国は2022年北京冬季五輪に向け、他競技と比べて遅れていたフィギュアスケートの強化に着手。オーサー氏は18年に中国連盟と契約し、これまで頻繁に北京へ足を運んで、若手スケーターの底上げを図ってきた。米メディアによれば、北京五輪での結果に応じて数千万円単位の特別ボーナスを手にできるそうで、中国人スケーターの指導に熱を入れるのは当然。逆に12年からコーチを務め、五輪、世界選手権合わせて計4個の金メダルを獲得した羽生とは疎遠になっているという。
実際、昨年12月の全日本選手権(長野)を前に、2人の不仲説がささやかれた。羽生は、昨年2月の四大陸選手権以来となる実戦にもかかわらず、オーサーコーチと演技やスケートについて一度も連絡を取り合わなかったことが明らかになり、師弟関係解消が噂されたのだ。
オーサー氏はカナダから出国できないため、羽生は全日本選手権にコーチを付けずに出場。ほぼひとりで振り付けを行い、国内のライバル宇野昌磨(23)を抑えて15-16年大会以来5年ぶりの王座奪還に成功した。
五輪3連覇がかかる北京五輪は、独り立ちして宿敵のネイサン・チェン(21=米国)との一騎打ちに臨むことになるのか。