「月給1円 年俸10円」39歳でJ2水戸と念願のプロ契約
「人生の後悔を取り返しにいく」。おっさんJリーガー挑戦を決めて2018年1月、39歳でJ2水戸で練習生になった。1週間ごとに合否が告げられるので「練習生をクビになるのでは?」と戦々恐々とする中、3月末にプロ契約を勝ち取った。
「西村卓朗GMから電話で合格を知らされ、練習時のミーティングで挨拶する時に思わず号泣してしまった。安堵感の表れだと思います」
こう3年前の春を述懐する。もっとも、契約内容は「月1円の10カ月契約」「年俸10円」という想定外の数字だった。しかし<Jリーガーになるという夢を果たす>ことが最優先だった。「試合のラスト5分間で流れを変えられる選手」を目指し、本人は意気揚々とピッチに向かった。
■「俺は最強だ!」と自分に言い聞かせる
だが、決してレベルの低くないJ2で「自分にも試合出場の可能性がある」ことが、重圧としてのしかかってきた。
加えて、安彦を批判的に捉える人もいた。