著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

白鵬改め白トンビ 2度ほど餌横取りしてまた巣ごもりですか

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■不死鳥のごとく蘇ったら…

 立ち合い一瞬、長引けばモチャモチャ粘られるのはめんどくせえし、せっかくコツコツと這い上がってやっと先場所夢の初優勝を遂げた小結にな~んもさせず、続いて実力者の宝富士をぶん投げてあっという間に懸賞金をかっさらってった白鵬

 まさに不死鳥だね。いっしょけんめい明日の糧をふんだくり合ってきたムクドリくんたちにしてみりゃ、いやぁまさに雲の上を優雅に舞う伝説の「鵬」みたいな存在だねえ(え? もう一羽巣ごもり中のは「鶴」なの?どちらも優雅だねえ!)。

 ようやく片っぽがお出ましになったよ。巣ごもりもそろそろ飽きたし、陽気もよくなってちょうど吹いてきた春一番に乗って楽々うんと高みへ上って輪を描きながら狙いを定め、ムクドリどもの大騒ぎへ急降下してあっという間に2度ばかり餌を横取りして、で、また巣ごもりですか? いくらこもっても巣は撤去されないんだってね、いいご身分だこと。たしかにオオトリで相撲は取るが、「鵬」じゃないね。しこ名変えたらどうかね。晩節に、白鵬改め、「白トンビ」!

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