小祝さくら 強さの秘訣は「自信」 競り合いや悪条件で光る
そのホールでボールをグリーン右サイドまで運び、アプローチを寄せてバーディーを奪って単独首位に立つと、続く16番パー5でもバーディーを奪い、勝利をぐっと引き寄せたのです。
優勝争いという緊張感が漂い、ここ一番という場面でドライバーでグリーンを狙えるだけの自信を持っているわけです。
小祝のスイングには曲がる要素が少なく、ターゲットに構えてクラブを振るだけという自分のプレーに徹しています。
今はショットに対する不安がなく、あとはパットさえ入れば、優勝争いができるという確信もあるのでしょう。
それは競り合った時や、悪条件の中で強みです。
フックを打ったり、ボールをカットさせたり、スイングを直したり、と余計な振り方をすればどこかに不安要素が出てきます。それは力みになり、タイミングが少しでもズレたらミスにもつながりますが、小祝のスイングにはまったく見られません。終始リズムを崩さず、自分のプレーをした小祝の安定感が光った試合でした。
シニアツアーは「金秀シニア沖縄オープン」(4月9日開幕)から始まります。私も徐々に体を仕上げていき、勢いをつけて開幕戦に臨みたいと思います。