巨人が広島エース大瀬良狙い 苦手選手“FA引き抜き”へ照準
巨人も“その後”を考え始めている
一方、この日投げ合った広島の大瀬良大地(29)は6回104球で6安打無失点。菅野に投げ勝ち、2勝0敗、防御率は0.89となった。こちらは今季中に国内FA権を取得予定だ。さる球界関係者がこう言う。
「巨人も“その後”を考え始めています。今オフ、菅野が今度こそメジャーに流出するようなら、当然、代わりのエース候補を補強しようという話になるでしょう。その有力候補として挙げられるのが大瀬良です」
この日の勝利で本拠地マツダスタジアムの巨人戦は通算7勝0敗。ビジターは3勝7敗、通算は10勝7敗だから、巨人キラーとはいえないものの、ただでさえ苦手としている敵地マツダで歯が立たない投手は、やはり厄介である。
「タイトルホルダーのような大物は言うに及ばず、巨人はこれまで、苦手とする選手をFAで引き入れるケースが多かった。さらに、同一リーグの主力を引き抜くことで、『自軍の戦力アップ、相手の戦力をそぐこともできる』というのが原監督のやり方でもあります」(前出の関係者)
2018年に15勝を挙げて最多勝に輝いた実績も申し分ない。菅野の後釜に座れる数少ない投手でもある。
昨年9月に右肘クリーニング手術を受けた影響を感じさせない、この日の粘投。抑えられた原監督にとっては目の上のタンコブでも、来年は味方になるかもしれない――。しっかり投げられることが分かっただけでも“収穫”かもしれない。