著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

“2日天下”に終わった欧州スーパーリーグ構想の深層<下>

公開日: 更新日:

 古くは元フランス代表のミシェル・プラティニを始め、ビッグネームを引き入れて現在はポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドがプレーしている。すべては「フィアット社で働くトリノ市民に夢を与えるため」と昔からいわれてきた。

 ベルルスコーニは、実業家として功成り名を遂げただけでなく、政界に進出してイタリア首相を4度に渡って務めた。

 1990年のイタリアW杯を取材した際にミラノで知り合い、その後はサッカーダイジェストにイタリアの記事の執筆をお願いしたU記者によれば「パルマなど新興チーム(当時)にとって、セリエAのオーナー会議に出ること自体がステイタスです。ドン・アニエリやベルルスコーニと同じテーブルに着く。それだけで夢見心地になってしまう」とセリエAのオーナーは、特別な存在であることを教えてくれた。

 こうした観点から今回の欧州スーパーリーグ(ESL)の一連の動きを見ると、イングランドは歴史的に多くのクラブのユナイテッド(連合)として誕生し、あくまでファン(会員)あってのクラブという認識がベースにあり、スペインとイタリアはパトロン(オーナー制)なので、ESLへの不平・不満、批判に対するリアクションに差が出たのではないだろうか。

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