競泳“北島2世”佐藤翔馬の素顔 元五輪代表の恩師が語る
佐藤翔馬(男子競泳・20歳)
顔は瀬戸大也似でも、「北島2世」と期待が高い。
4月4日の日本選手権では100メートル平泳ぎで59秒30のタイムを出し優勝。個人の派遣標準記録には届かなかったものの、メドレーリレーの記録を突破し、東京五輪代表入り。さらに7日の200メートル平泳ぎでは世界歴代2位、日本新記録となる2分6秒40で優勝し、個人種目でも代表入りを勝ち取った。
幻の1980年モスクワ五輪、84年ロス五輪で代表メンバー入りした元平泳ぎ日本代表の長崎宏子氏は佐藤について、「東京五輪の1年延期がプラスになった」と、こう続ける。
「去年の時点では勢いこそありましたが、果たして五輪切符を勝ち取れるか、派遣標準記録を突破できるかの瀬戸際という印象でした。以前の佐藤選手は前半で飛ばし過ぎ、後半バテることが多かった。昨年の時点では私も『東京が無理ならば次のパリ五輪でも……』と思っていたくらいです。それがコロナ禍で五輪が1年延期になったことで、じっくりとトレーニングが積めたのでしょう。今年の日本選手権では後半にバテるという欠点を克服していました」