W杯2次予選“消化試合”でU-24を試せない…森保Jのジレンマ
「A代表のレギュラーFW大迫が戦線離脱。横浜Mで結果を出している25歳FWオナイウ阿道が追加招集されたが、たとえば大迫とオナイウと同じCFタイプでU-24代表FWの上田をA代表メンバーに入れていれば、タジキスタン戦や11日のセルビア戦で実戦経験を積ませることで彼自身の成長、U-24代表のチーム力アップにつながった」
■上田や板倉を見たかった
守備陣では、吉田と冨安のU-24代表のCBの鉄板コンビに続く3番手の板倉を招集していたら「上田と同様に海外A代表と戦わせて<個の力>をレベルアップさせるチャンスだった」とは前出の釜本氏である。
「国際Aマッチでは、対戦相手をリスペクトすることが不可欠。特にW杯予選や国際大会など重要な試合においては、五輪のために若手の年代別代表などを抜擢するのは<国際儀礼上のマナー違反>ということになりかねず、難しいところがあります。なかなかU-24の代表選手をW杯予選で鍛えようなどの議論に発展しないのが現状です」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)
それでも「東京五輪でメダル獲得」のためにガチンコ勝負であるW杯予選でU-24代表選手のプレーが見たかった――。