阪神・佐藤輝 今季40本塁打到達のカギは“外角高め”にアリ
6月6日のソフトバンク戦で、先発左腕の和田に3打席連続三振を喫したが、2打席目までのすべての球が外角球だった。続く日本ハム、楽天の投手にも外角球をうまく使われた。
■スイング軌道がV字
昨22日の中日戦では相手先発の左腕・大野雄から1打席目に内角速球を二塁打したものの、2、3打席目は見せ球の内角高めの速球を意識させられたうえで、外中心の配球で打ち取られた。「佐藤輝のスイングはゴルフで言うダウンブローのような『V字軌道』。柳田、大谷もこれに近い。外角高めが最もコンタクトしづらいのでは」との声もある。
前出の福間氏が続ける。
「佐藤輝は変化球打ちがうまく、外角の真ん中から低めのストライクゾーンの球には強い。ただ、相手の配球が変わり、追い込まれてからの外角低めのボールになる変化球や、外角高めの速球に苦慮しているように映る。投手とすれば外角高めの球は甘く入れば危険で、あまり投げないコースですが、打者が最も食いつくところでもある。高低や左右の対角線を使える分、攻めの幅が広がるし、一定の球威、球速、制球力がある投手にとっては効果的といえます」