巨人菅野“最終テスト”で2発被弾KO…五輪辞退はおろかメジャー挑戦も赤信号
「最終テスト」は厳しい結果に終わった。
1日、東京五輪野球日本代表の巨人・菅野智之(31)が広島戦に先発。代表の建山投手コーチが見守る中、6月13日以来の一軍復帰登板となったが、代表の4番候補である鈴木誠にバックスクリーン直撃の2ランを浴びるなど、3回途中4失点でKOされた。ストレートの球速は多くが140キロ台前半にとどまり、制球もバラつくなど本来の調子には程遠かった。
昨季は開幕から13連勝するなど、14勝2敗、防御率1.97の好成績を挙げたものの、今季は2勝4敗、防御率3.29と低調。開幕戦でいきなり足の違和感を訴えて登録を抹消されるなど、今季は3度も二軍での再調整を強いられている。
稲葉監督は、そんな菅野を東京五輪代表に選出した。2017年WBCで日本のエースとして活躍した実績などを考慮したからだ。これまで菅野の状態を細かにチェックするなど気にかけてきたらしいが、五輪選手の最終登録の締め切りは7月5日に迫っている。菅野が辞退を申し入れる可能性は十分にある。
代表首脳陣も菅野の辞退を覚悟しているフシもある。セ・パの試合を視察行脚する中で、代表選手の状態をチェックするだけでなく、辞退者が出た場合の代役探しも行っている。