日本選手の相次ぐ五輪選手村への入村自粛…ホスト国ならではの調整、“唯一”の懸念は?
日本勢が地の利を生かして自国開催の東京五輪に臨む。
レスリング男子フリースタイル74キロ級代表の乙黒圭祐(24)が7日、オンライン会見。試合本番(8月5日)までの調整について聞かれると前日までNTC(ナショナルトレーニングセンター=東京北区・写真)で練習を続け「選手村には入らず、最終日に見学にいくつもりです」と明かした。
選手村(東京・晴海)への入村は競技開始の5日前から認められ、競技終了2日後までに退去が義務付けられている。新型コロナウイルスへの感染対策を目的としたものだが、すでに入国しているウガンダ選手団などから陽性者が出るなど、大会期間中の感染拡大が危惧されている。
日本選手団ではレスリングの乙黒のように選手村での滞在を避け、本番直前まで宿泊施設のあるNTCで調整を続ける競技が少なくない。現時点で明らかになっているだけでも卓球やハンドボールなどの5競技が試合前日までNTCで練習して本番に臨む予定だ。不特定多数の海外選手と接触する機会が多い選手村よりも、日頃から汗を流したり、寝泊まりしているNTCに滞在するメリットは計り知れない。