広島・菊池涼介が“地元”球宴で文句なしMVP 東京五輪へ「不安説」一掃
16日の球宴第1戦で全セの広島・菊池涼介(31)が逆転2ランを放ち、5―4で全パに勝利。菊池涼が文句なしのMVPに選ばれた。
1点ビハインドの六回に日本ハム・上沢から左翼席に運んだ。三回に左前打、五回に右前打、九回にも右前打を放って4安打。球宴での1試合4安打は、広島勢としては初の快挙となった。
今季は打撃好調で発進した。が、打率.342でダントツのリーグトップだった5月半ばに新型コロナウイルスに感染して暗転した。6月に急いで復帰したものの、状態は戻らず、打率は.288に急降下。最近は打順も7番に降格していた。東京五輪に出場する侍ジャパンでも主力を張るだけに、関係者を心配させていたが、大舞台での4安打で不安説を一掃した。
第1戦が行われたメットライフドームからほど近い東京・東大和市出身。かつて「家族や友達が来やすいから西武球場は好きですね」と語っていたことがある。侍ジャパン関係者がこう明かす。
「井端コーチは『坂本、菊池あたりは、代表に招集したら状態を上げてくるから』と常連メンバーに全幅の信頼を寄せています。コロナ感染から復帰した後はコンディション不良に悩んでいた時期もあったが、だいぶ良くなったのでしょう」
侍ジャパンの稲葉監督にとっては朗報である。