反町監督は最終予選中に五輪監督に専念する決断を下した
俗にいう「オシムって言っちゃった」事件である。
田嶋幸三JFA専務理事(現JFA会長)が水面下で交渉していたものの、まだオシムはジェフ市原・千葉の監督という立場にあり、正式にJFAと契約は交わしていなかった。
川淵会長は「うそをついて取り消すのも、どうするかな。聞かなかったことにはならないだろうね」と困惑顔。
千葉の社長に電話で謝罪し、その場は収まって後日、正式にオシムが日本代表監督に就任。
コーチには五輪代表の監督を兼任する反町、2005年ワールドユース(現U-20W杯)で監督を務めた大熊清、ジェフ市原時代にコーチとしてオシム監督を支えた小倉勉の3人体制となった。
北京五輪予選は日本や韓国、サウジアラビアなど1次予選免除の14チーム、1次予選を突破した10チームの計24チームが4チームずつ6グループに分かれてホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たりを戦った。
各グループの上位2チーム・計12チームが最終予選に進出。やはりホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たりのリーグ戦を行い、各グループの1位・3チームが本大会に出場できる。