【卓球女子】伊藤美誠が自ら課した「金」、Tリーグ誕生に背を向けた“公約”の行方

公開日: 更新日:

伊藤美誠(20歳・卓球女子)

 伊藤は「個人」「団体」「混合ダブルス」の3つのメダルが期待される。中でも、「個人」の金メダルへのこだわりは誰よりも強い。それは自分に課したミッションでもある。

 国内の卓球界は2018年、世界から選手が集まるセミプロリーグの「Tリーグ」をスタートさせたが、国内のトップ選手で参加を見送ったのは伊藤(当時世界ランク8位)だけだった。

「小学生からの夢である『五輪の金メダル』を実現させるため、また自分を育ててくれた卓球界へ恩返しするためにも、東京五輪で金メダルという結果を出すことがいちばんと考え、限られた時間を強化に専念すると決めた」からだ。

 さらに、昨年9月の「Tリーグ選抜」と「日本代表選抜」によるオールスター戦も参加要請に対し、同じ理由で断っている。

 対照的なのが石川佳純(28)だ。当時、世界ランク4位の石川もTリーグ参加についてはかなり悩んでいた。

「Tリーグには参戦せず、ワールドツアーに専念することもできた。それでも日本のエースとして卓球界のため、木下アビエル神奈川でのプレーを決断した。プロリーグ設立に苦労した松下(浩二)初代チェアマンは、伊藤について不満を述べたことはなかったが、Tリーグ開幕直前には卓球界を背負ってきた人気者の福原愛が引退を発表。次代を担う伊藤の不参加は残念でならなかったと思います」(リーグ関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い