石見智翠館2大会連続甲子園出場へ 強さの秘密は「PL学園&大阪桐蔭」方式
石見智翠館(島根)が2大会連続11度目の夏の甲子園出場を決めた。
自慢の強力打線は、一、二回に1点ずつを奪うと、五、七、八回に追加点を挙げて8得点。投げては最速143キロ右腕のエース山崎が、15奪三振でノーヒットノーランを達成した。
今大会は4試合に登板し、23回無失点の安定感を見せた。決勝までの3試合は8点差以上の大差だった。
末光章朗監督は大阪のPL学園出身。立浪氏(元中日)らの1学年後輩で宮本氏(元ヤクルト)は同級生だ。石見智翠館の野球部関係者がこう明かす。
「例えばティー打撃のトスを上げるとか、先輩の自主練習を後輩がサポートする。その中で『変化球はどう打てばいいのでしょうか』といった後輩の悩みを先輩が聞いて教える。そんな自主練の『PL文化』を引き継いでいる。昔のPLの寮は1、2、3年生が同部屋だったみたいだけど、石見智翠館の寮の部屋は学年ごと。末光監督はPLの古き良きものと悪しき伝統を取捨選択しているのです」
外部からの情報を遮断し、野球に集中させるため、携帯電話は禁止。家族には公衆電話から決められた時間に電話をかけないといけないという。今時珍しいが、これは絶対的強さを誇る大阪桐蔭と同じルールである。