【マラソン】一山麻緒は大健闘 前夜スタート時間繰り上げドタバタも8位入賞
女子マラソンは最後の最後までIOCと組織委員会に振り回された。
7日午前6時にスタートしたレースは、日本の前田穂南(25)、鈴木亜由子(29)、一山麻緒(24)が20キロ前まで先頭集団に加わったが、当初は午前7時開始予定だった。それが、前日の、しかもスタートまで12時間を切った午後8時に1時間の繰り上げが決定。何カ月も前からスタート時間に合わせて調整してきた選手にとっては想定外の事態だった。組織委は連日最高気温が30度を超える暑さを理由にしたが、それでも午前6時の段階で気温26度、湿度80%の悪条件。そもそも、その暑さを理由にコースを東京から札幌に変更しており、関係者から運営側の見通しの甘さを指摘する声が相次ぐ中でのレースになった。
その影響か、エチオピアやケニアの有力選手が途中棄権する中、一山が健闘。32キロ過ぎまで7人になった先頭集団に加わり、食らいついた。33キロ手前で脱落したが、2時間30分13秒で粘りの8位。日本勢として2004年アテネ大会以来17年ぶりの入賞を果たした。