パイレーツが筒香を獲得!ナ・リーグ中地区どん尻球団が異例の補強に踏み切ったワケ
それにしても地区最下位に沈む球団が、なんだっていま、補強なのか。
ドジャース傘下の3Aオクラホマシティーをクビになった筒香嘉智(29)を獲得したパイレーツのことだ。
16日現在、首位ブルワーズから29.5ゲーム離されたナ・リーグ中地区最下位。プレーオフを見据えた強豪球団がこの時期、ウエーバーを利用したトレードを行うことはあっても、どん尻チームの補強は極めて異例だからだ。
「パイレーツのチェリントンGMは、来季を見据えたチームづくりをしているのです」と、在米マスコミ関係者がこう続ける。
「チェリントンはレッドソックスのGMだった2013年にワールドシリーズを制覇。データを客観的に分析して戦略を立てるセイバーメトリクスを担当していた時期が長く、数字で選手の能力を判断するタイプです。チェリントンが重視したのは筒香が昨年、メジャーで残した数字でしょう。51試合に出場して打率こそ.197でしたが、出塁率は.314、出塁率と長打率を加えたOPSは.708をマークした。その後はケガにも苦しんだが、8月に入ってからは3Aで打率.387、2本塁打、11打点と復調気配です。残りシーズンで使い物になるかどうかを判断するつもりだと聞きました」