大関が“初日から全コケ”は今や日常茶飯事 新横綱でV狙う照ノ富士も安堵

公開日: 更新日:

 今や大関が初日から揃ってコケるのは波乱でも何でもない。9月場所もそんな当たり前の展開で幕を開けた。

 12日の初日、正代(29)は新進気鋭の豊昇龍と対戦。元横綱朝青龍の甥っ子を、立ち合いから一気に土俵際まで追い込んだ。

 しかし、欠点の詰めの甘さをこの日も露呈。即座に立て直した豊昇龍に2本差されると、体が伸び切った大関は抵抗できない。今度は自分が一気に寄り切られた。

 カド番の貴景勝(25)も不甲斐ない一番だった。

 立ち合いの当たりは威力に欠け、北勝富士に下から押されると、簡単に後退。途中から腰が上がってしまった。おっつけで回転させられ相手に背中を見せる醜態をさらすと、ロクに見せ場もつくれないまま押し出されて黒星発進である。

 親方のひとりは「正代はまあ、あんなもんでしょう」とこう続ける。

「貴景勝は先場所、頚椎椎間板ヘルニアの神経根症で途中休場。本人は場所前、『大丈夫』とか『頭から当たっていきます』と話していたが、この日の相撲を見る限り影響は相当あると見ていい。低い姿勢で頭からぶつかっていく立ち合いがイマイチだったのは、首のケガへの恐怖心があったからではないか。貴景勝は下から下から攻めるからこそ強い力士。それが腰高になっては怖くも何ともない。あまりのモロさに北勝富士も拍子抜けしたはずです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続