新横綱・照ノ富士が“英雄・朝青龍の甥っ子”豊昇龍に見せつけた力量差
いずれこの2人が賜杯を争うことになるのか。
13日、新横綱照ノ富士(29)は朝青龍の甥っ子、豊昇龍(22)と対戦。立ち合いで当たってから右に動いた若手にも慌てず、左上手を取ってからの寄り倒し。自身の大先輩にしてモンゴルの英雄を叔父に持つ豊昇龍に、力量差を見せつけた。
両者の対戦成績は横綱の4戦全勝だが、角界では「1年、2年先となれば、こうも一方的ではなくなるだろう」という声も少なくない。
豊昇龍は昨年9月場所で新入幕。順調に力をつけ、今場所は前頭筆頭だ。成績次第では三役昇進も十分にありうる。
「豊昇龍が右に動いたのは、右手を深く差そうという狙いがあったからです。もし、そうなっていたら照ノ富士でも苦戦は免れなかったはず。豊昇龍は足技が注目されがちですが、ここ1年で前に出る圧力が飛躍的に伸びた。特にふところに飛び込んで右を深く差してから、腰を下からぶつけるような寄りは脅威です。そのまま寄るも良し、腰の回転に巻き込むように密着してからの投げでも良し。投げを残されたら、その時は得意の足技、内掛けもある。ただ、この日は自身初の結びの一番ということもあって緊張していたのか、思い切りがよくなかった」(角界OB)