中途半端な攻めが通用するほど、照ノ富士も甘くはない。それでも豊昇龍が番付を上げ、横綱戦に慣れてきたらどうなるか。
■出世が期待できるのは豊昇龍くらい
今の土俵はこれといった力士がいない。かつて「末は大関か横綱か」と言われた琴勝峰は、ここ最近は下半身の粘りに欠け、今年の5月場所から十両暮らし。となると、出世が期待できるのは豊昇龍くらいのもの。少なくとも、立ち合いで簡単に照ノ富士の得意の型を許した初日の逸ノ城などと違って、考えて相撲を取っているのは確かだ。
今はまだまだ照ノ富士の圧勝でも、最初にライバルとして立ちはだかるのはモンゴル横綱の甥っ子かもしれない。