中日vsヤクルト戦「塁審見逃し事件」の“真犯人”は? 元セ・リーグ審判員が解説

公開日: 更新日:

■審判に対するリスペクトの土壌を

 MLBでは日本で考えられないようなミスジャッジも多いが、審判に対する見方は米国の方が一歩進んでいるという。

「MLBは1A、2A、3Aとひとつずつステップアップしてメジャーの審判になれる。そういう意味で、選手たちは審判に対して『丁寧に実績を積み上げた人なんだ』というリスペクトがあります。米国は『選手はプレーするのが仕事』『アンパイアはそれを裁くのが仕事』という一本のラインが確立されている。日本も僕が現役の頃よりはリスペクトされるようになりましたけどね。審判に暴力をふるっても出場停止にならない酷い時代もありましたから。張本(勲)さんや金田(正一)さん……いま米国でやったら永久追放レベルですよ。ヤジも酷くて、二軍戦で高卒ルーキーに『篠宮、昨日かあちゃんと喧嘩したのか』とヤジられて、何でこんな若造に……と思ったこともあった。日本は子供の頃から審判に対するリスペクトの土壌をつくっていくべきです。少年野球のときから(指導者が)『きょうの審判はそこストライクだぞ』とか言っていますから」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…