ヤクルト塩見泰隆は監督泣かせのヤンチャ小僧【セV争い三つ巴のキーマン】#1
「2年生までは掃除や雑用ばかりをやらせていました。能力は高いけど、チームメートに迷惑をかけてしまうタイプ。気分が乗らないとふてくされて全力疾走をしない、後ろにそらしたボールも追いかけない。こうした子はまず、社会的な教育からです。それで野球をやめるようなら仕方のないこと。ただ、3年の夏は『絶対に試合で使うから、この夏だけでヒット10本打て!』と。すると本当に10本打ち、夏は打率5割くらいをマークした」
進学した帝京大学でも講義中に騒いで叱られたり、試合中に判定に不服でヘルメットを叩きつけるなど相変わらず。相模原市の大学グラウンド裏の森にいたイノシシを追い掛け回したというトンデモエピソードもある。
「あれは裏話がありまして。塩見は当初、イノシシに何の興味もなかったのに『捕獲すればカネになるぞ』と聞いた途端、『オレが捕まえる!』と、目の色を変えて追っかけ始めたそうです」(前出の飯塚監督)
今は優勝を目指して目の色を変えている。