阪神・矢野監督に告ぐ 佐藤輝明の才能を中途半端な起用で潰すことは許されない
19日にヤクルトの村上宗隆(21)が通算100本塁打を放った。21歳7カ月での到達は、あの清原和博がマークした21歳9カ月を抜く史上最年少記録。大したものだ。
彼の長所は、とにかくバットを振れること。たとえ凡打になっても、躊躇なくバットを振り切られることほど、投手にとって怖いものはない。投げミスは許されない、と重圧を感じるのだ。
空振りや凡打を恐れない迫力ある村上のスイングには、長距離打者としての自負と気持ちの強さが表れる。本人の素質と努力があってこそだが、それを育んだ指導者の手腕にも目を向けたい。
■ヤクルト村上はこうして開花した
村上が36本塁打を放ってブレークした、高卒2年目の2019年シーズンの成績を改めて見てみた。打率.231、36本塁打、96打点。特筆すべきは三振数で、リーグワーストの184個を喫している。計算したら、実に3.22打席に1度の割合で三振をしていた。守備でも一塁と三塁で計15失策。当時、確率の悪さと三振、エラーの多さを引き合いに出し、少なくない評論家が「スタメン落ち」「二軍で再調整」の必要性に言及していたのを思い出す。