北京冬季五輪も海外観客受け入れ断念…ウラに習近平の「権力への執着」
ゴタゴタなしはさすが独裁国家だ。
国際オリンピック委員会は9月29日、来年2月の北京五輪は海外からの観客は受け入れないことを発表。チケットは中国本土在住者のみに販売することになった。共産党の独裁国家だけに、国内で揉めることもなかった。
中国はコロナや人権問題で欧米の信頼を失っている。習近平国家主席は北京五輪を盛り上げ、信頼回復の「祭典」にしたかったようだが、海外観客受け入れ断念にあっさり同意した。
中国のコロナ対策は世界一厳しいといわれている。例えば、コロナの発生源といわれる湖北省武漢では昨年ロックダウンが実施され、今年8月に市中感染が明らかになると昨年に続き、全市民1200万人のPCR検査を行った。スピードも徹底ぶりも日本とは雲泥の差だ。
そんな中国なら、海外観客を受け入れても感染を抑え込むことができそうだが、「海外の観客たちにも厳しい規則や行動規制に従わせるのは無理がある。それより一番の理由は習近平です」と言うのは、日本在住の中国人ビジネスマンだ。