侍ジャパン稲葉監督ほどの重圧はないだろうが…後任は誰がやっても「お気の毒」
涙が止まらなかった。
東京五輪で金メダルを獲得した野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(49)が9月30日、退任会見を行った。そして「最高の結果を得られたのは、選手、コーチ、 スタッフ、裏方さん、関係したすべての人のおかげ」と話し、家族への感謝を口にした。
■後任候補に挙がる高橋由伸氏、緒方孝市氏ら
侍ジャパンは今後、稲葉監督の後任探しを本格化させる。内部では依然としてプロ野球監督経験者を推す声が強い。後任候補最右翼の元巨人監督の高橋由伸氏(46)を筆頭に、元広島監督の緒方孝市氏(52)らの名前が挙がっている。
自国開催の東京五輪で初の金メダル獲得は、稲葉監督の言うように「最高の結果」。まさに、侍ジャパンのピークである。そして今、そのピークは過ぎた。東京大会を最後に野球は再び正式種目から除外され、28年ロス五輪でも野球競技の復活は厳しいのが実情だ。
ひとまず、侍ジャパンは2023年に予定されているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に照準を合わせることになる。メジャーリーガーが参加するため、五輪に比べると格上とされるが、参加するのはごく一部。超一流選手は球団から参加を認められないか、あるいは自ら参加を辞退している。