V逸目前の巨人で恐怖のクビ切り開始…球団副代表が明言「13人」では済まない“血の入れ替え”に
高卒3年目“九州のゴジラ”松井義弥も無情の戦力外通告
巨人は戦力外通告解禁となった4日、松井義弥内野手(21)と育成の4人、計5選手に来季の契約を結ばないと伝えた。
また、育成選手の谷岡、与那原、黒田、山下、2019年のドラフト1位・堀田は自由契約にすると発表。この5選手とは再契約を結ぶ見込みだ。
松井は福岡の折尾愛真高から18年ドラフト5位で入団。現在、先発ローテーションでフル回転する戸郷らと同期で、高校時代は通算40本塁打の強打の三塁手として「九州のゴジラ」と期待された。しかし、3年間で一軍出場はなく、今季は二軍戦6試合で打率.056、1本塁打。高卒からわずか3年で早過ぎる戦力外となった。
ファームの当落線上の選手は戦々恐々
日刊ゲンダイが先月、「巨人が大規模な血の入れ替えを断行する」と既報した通り、大塚淳弘球団副代表編成本部長は前日の3日、「(来季の支配下は)62人でスタートしたい。今70人いる。例えば、ドラフトで5人取ったら75人。62人にするにはどうしたらいいかというのは出てくる。戦力外、もしくは育成に落とすという感じ」と明言。昨年も「(残すか戦力外か)迷ったら切る」と話していただけに、ファームの当落線上の選手たちは戦々恐々である。
さる球界関係者がこう言った。
「巨人は昨年のドラフトで7人を指名した。今年も同様の人数の指名が見込まれている。ペナントレースも首位ヤクルトと5.5ゲーム差の3位とリーグ3連覇は風前のともしび。もしV逸なら、今オフは大型補強に乗り出すことが確実です」
最近では高橋由伸監督時代の18年に3位でV逸し、原監督の第3次政権が始まった同年オフに大補強を敢行した。FA市場の目玉だった丸の獲得に成功し、同じくFAで炭谷も加入した。他に岩隈、中島とベテランを次々に獲得。新助っ人ではビヤヌエバ、クックといった大物を補強した。
「ドラフトで7人、FAで2人、新助っ人2、3人の補強は確実。さらに18年オフのように、日本人メジャーリーガーの調査を進めている。現有の20人以上の支配下選手をクビか育成で再契約しないと間に合わない計算になる。大塚副代表が『13人』とほのめかしたのは、補強は『ドラフトで指名する5人のみ』という、あくまで最低限の人数を言ったに過ぎません」(前出の関係者)
実際はそんな数では済まないということだ。これから25日までの第1次、クライマックスシリーズ全日程終了の翌日から日本シリーズ終了の翌日までの第2次で、同副代表は「13人」を大きく超える人数に戦力外通告をすることになりそうである。